「ノーカウント事故」と「等級据え置き事故」の違いとは?
「ノーカウント事故」と「等級据え置き事故」の違い、と言いつつ、2016年現在「等級据え置き事故」はもう存在しません。すべて「1等級ダウン事故」に変わりました。
2012年の制度改定で、「等級を据え置く」という概念がなくなったためです。
ちなみに等級据え置き事故と一緒に、等級プロテクト特約もなくなりました。
自動車保険の保険料は等級によって割引率が変わってくるので(上の方が割引率が高く、20等級が最高)ドライバーにとってはありがたいものだったのですが、保険会社の利益を圧迫するため、見直されてしまったのです。
昔・等級据え置き→今・1等級ダウン
以前、等級据え置き事故と呼ばれていたものはすべて「1等級ダウン事故」となり、保険始期日でいうと2013年4月1日以降に自動車保険を契約した人から該当します。
1等級ダウン事故(等級据え置き事故)の内容
車両保険(盗難や飛び石による窓ガラスの破損等、一定の事故によるもののみ)と搭乗者傷害保険や人身傷害補償保険しか使わない事故。
「盗難や、飛び石は等級が下がらない」と思っている人はここで認識を改めなければいけません。コロコロ制度が変わってややこしいですが、決まったものは仕方がありません。
飛び石というのは、高速道路を走行中にトラックの荷台などから石が飛んできて窓ガラスが破損するというケース。経験したことがない人はわからないかもしれませんが、案外多いものです。
そんなの不可抗力だと思うんですが・・・悲しいです。
ノーカウント事故
その名の通り、ノーカウントです。
搭乗者傷害保険や人身傷害補償保険のみしか使わない事故。他に無保険車傷害特約、弁護士費用補償特約、ファミリーバイク特約(原付きバイクの事故)、ファミリー傷害特約を使った場合も。
事故件数に数えないので他に事故がなければ翌年の等級は1つ上がります。
ですから、ケチケチしないできちんと使いましょう。
2016/05/13