自動車保険の料金を左右する『等級』の仕組みとは。
- 1~20等級まである
- 保険料は1等級が最も高く、20等級が最も安くなる
- 新規加入時は6等級から始まる
- 無事故だと1年で1等級上がり、事故を起こすと3等級下がる
- 1等級ダウン事故やノーカウント事故がある
- 保険を乗り換えても等級を引き継げる
等級とは、自動車保険の保険料を左右するものです。その人のランクみたいなものだと考えてもらうといいんじゃないでしょうか。
自動車保険を契約する時、あるいは更新時に自分が何等級であるかによって保険料は変わってきます。
等級は1~20等級まであって、最初は6等級からスタート。数字がデカイほど保険料は安くなり、無事故なら1年で1等級上がりますが、事故を起こすと3等級ダウンします。とりあえず大事なのはここです。
ところで等級等級と言いますが、これは「ノンフリート等級別料率制度」の「等級」のことです。
で、ノンフリート等級別料率制度の「ノンフリート」って何?と思いますよね?
「フリート契約」とは、お客さまご自身が所有・使用されるお車のご契約台数が10台以上ある場合のご契約をいいます。
「ノンフリート契約」とは、「フリート契約」に該当しないご契約をいいます。
※損保ジャパン日本興和
うんうん・・・じゃあフリートって何?って思いませんでした?
フリート(fleet)は辞書で調べると「戦隊、船団」と出てきます。損害保険は元々海上保険としてスタートおり、その名残でフリートが使われています。コロンブスの大航海時代がどうのこうの、ってやつです。だから10台以上の自動車の軍団を率いている人の契約をフリート契約と言うんですね。
フリート契約と、ノンフリート契約では仕組みが違うのですが、自動車保険の契約者の大多数を占める一般庶民は10台も車を持っていないので普通はノンフリート契約になる。だからいちいちノンフリート等級別のウンタラカンタラと断らなくても、「等級って言ったらノンフリートの等級だよね」で話が済むので等級としか言わないのです。
等級の仕組み
- 1~20等級まである
- 保険料は1等級が最も高く、20等級が最も安くなる
- 新規加入時は6等級から始まる
- 無事故だと1年で1等級上がり、事故を起こすと3等級下がる
- 1等級ダウン事故やノーカウント事故がある
- 保険を乗り換えても等級を引き継げる
だいたいこれだけ覚えておけば困らないと思います。
最高の割引を受けるには14年かかる
誰でも最初は6等級なので、最高の割引を受けられる20等級になるには14年かかります。18歳で免許をとって保険に入り始めても32歳です。事故を起こせば3等級下がるのでなれない人は一生20等級に辿り着けません。
ということで、等級を上げて自動車保険を安くするには安全運転を続けることが一番です(そもそも車に乗らない、というのはなしで)。
逆に、この20等級への道は時間を掛けないとどうにもならないので、あまり気にしてもしょうがない要素であるとも言えます。車の利用状況を分析してみて、不要な補償はないか探してみましょう。
ノンフリート等級による保険料の割増引率の例
等級 | 割増引率 | 割増引率 |
---|---|---|
事故なし | 事故あり |
|
1等級 | 64% | 64% |
2等級 | 28% | 28% |
3等級 | 12% | 12% |
4等級 | -2% | -2% |
5等級 | -13% | -13% |
6等級 | -19% | -19% |
7等級 | -30% | -20% |
8等級 | -40% | -21% |
9等級 | -43% | -22% |
10等級 | -45% | -23% |
11等級 | -47% | -25% |
12等級 | -48% | -27% |
13等級 | -49% | -29% |
14等級 | -50% | -31% |
15等級 | -51% | -33% |
16等級 | -52% | -36% |
17等級 | -53% | -38% |
18等級 | -54% | -40% |
19等級 | -55% | -42% |
20等級 | -63% | -44% |
2016/07/19